新型肺炎拡大 初期対策「やり過ぎが良い」/浜田、里見、伊藤(孝)氏に公述人
参院予算委員会は10日、2020年度予算案に関して公述人の意見を聞く公聴会を開き、公明党の浜田昌良、里見隆治、伊藤孝江の各氏が質疑に立った。
浜田氏は、幼児教育・保育などの教育無償化について、子育て支援としての効果をより高めるための留意点を聞いた。恵泉女学園大学の大日向雅美学長(公明党推薦)は「保育の質は子どもたちの成長に何よりも大事だ」と強調。無償化の政策的効果をきちんと測定する必要性も訴えた。
里見氏は、肺炎など新型コロナウイルス感染症の拡大の勢いが変化する中での対策のあり方を尋ねた。地域医療機能推進機構の尾身茂理事長は、感染拡大初期は「やや、やり過ぎが良い」として、この時期の対策が極めて重要だと答えた。また「対策が(ピークの)後では、なかなか効果がない。危機管理の要諦だ」と述べた。
伊藤氏は、同感染症拡大を受けた経済対策について見解を聞いた。第一生命経済研究所の熊野英生首席エコノミストは「今ある制度の中で、もっとできることはないかと見直すことが重要だ」と指摘。企業の交際費を損金算入できる特例措置を活用した終息後の消費拡大などを提案した。
公明党ニュースより
参議院予算委員会公聴会で専門家の貴重なご意見を拝聴