就職氷河期世代への支援で
NHK番組で里見氏
公明党の里見隆治社会保障制度調査会長(参院議員)は25日、NHK番組「日曜討論」に与野党の代表者と共に出演し、政府が国会に提出した年金制度改革法案の意義について「現役の保険料負担を抑制しつつ、年金給付額を一定以上確保する大きな枠組みの中での改正だ」とした上で「基礎年金の底上げは、ぜひ進めるべきだ」との見解を述べた。
同法案について里見氏は、短時間労働者の保障を手厚くする厚生年金の適用拡大など「重要な項目が入っており、これを評価し、さらに与野党で協議を重ねたい」との考えを表明。厚生年金の適用拡大に向けては、労使折半以上を負担した事業主を支援することに触れ「適用拡大を後押ししていく」と語った。
就職氷河期世代への支援では「10年後以降、年金受給世代に入っていくことを見据えて、今からしっかりと手を打つべきだ」と述べ、基礎年金の底上げをベースに対策を強化していく必要性を指摘。また「就職氷河期世代の方々が就労、収入を確保するための対策を政府・与党一丸となって進めてきた。これを加速化していくことも大事だ」との見解を示した。
公明新聞電子版 2025年05月26日付