愛知、静岡の大会で斉藤代表
公明党の斉藤鉄夫代表は30日、名古屋市で開かれた党愛知県本部大会(代表=里見隆治参院議員)に出席し、結党60年を迎えたことに触れ「60年は還暦。新しく出発するという意味がある。明るく温かな公明党構築へ、私自身、その先頭に立つ」と決意を語った。
斉藤代表は、臨時国会の焦点について「今年度補正予算案の早期成立と、政治改革を年内に一定の結論を得ることだ」と強調。
補正予算案には、物価高対策や能登半島の復旧・復興などが盛り込まれており「成立が遅れるようなことがあれば国民生活、災害対応に影響が出る」とした上で、同予算案の早期成立に向け「野党ともじっくり話し合い、丁寧な国会運営を行っていく」と力説した。
石破茂首相が所信表明演説で所得税が課され始める年収の「103万円の壁」解消を宣言したことに言及。社会保険料の負担が生じる「106万円」「130万円」の壁も含め、解消に向けて取り組むと述べた。
政治改革を巡る議論については、公明党の粘り強い主張で、議員が政党から受け取る「政策活動費」の廃止や政治資金をチェックする第三者機関の設置、調査研究広報滞在費(旧文通費)の改革が進んだと述べ、「野党の意見も聞きながら、より幅広い合意形成を図り年内に決着を付ける」と語った。
この後、斉藤代表は、静岡市で開かれた党静岡県本部大会に出席。新たな県代表に選出された上田勇参院議員は「立党精神を胸に刻み、党勢拡大に向けて闘う」と決意表明した。