首相表明「22日にも具体策」
参院予算委で里見、秋野氏
参院予算委員会は18日、岸田文雄首相らが出席し、内外の諸課題に関する集中審議を行った。公明党から秋野公造、里見隆治両氏が質問した。
里見氏は能登半島地震による液状化被害について、住宅の沈下や傾きで住めない状態でも支援対象にならない場合があると指摘。「復興基金を造成し、既存施策ではできていない手当てを可能とする対策を」と訴えた。
岸田首相は、道路や隣接住宅地を含め、一体的な支援措置の強化を検討しているとし、「22日にも復旧・復興支援本部を開催し、具体策を取りまとめる」と表明。「復興基金の必要性も適切に判断したい」と答えた。
自走式トイレカー、避難所へ普及必要
秋野氏は、自走式仮設水洗トイレ(トイレカー)を避難所へ普及推進する意義を強調。岸田首相は「良好なトイレ環境の構築に有効な手段だ」と述べ、トイレの確保・管理ガイドラインにメリットやモデルケースを追記するなど「内容充実を検討したい」と応じた。
トラック運転手の賃上げに関して里見氏は、「標準的な運賃」の8%引き上げや、荷役対価・下請け手数料といった経費を加算することなどにより、適正運賃を受け取れる環境整備を求めた。
また秋野氏は、自傷や物を壊すといった行動が頻繁に起こる状態「強度行動障がい」を巡り、当事者への支援充実や理解醸成の重要性を訴えた。