7日、岸田政権の看板政策の一つ「新しい資本主義」の実現に向けた実行計画が閣議決定されました。計画には、私が強調したサバティカル休暇の導入が明記されています。
サバティカル休暇とは、長期間働いた従業員に対して有給休暇とは別に与える長期休暇です。使い方は自由。新しい経験などを通じて斬新な発想や仕事への取り組み方が変われば、企業のメリットにもなります。
田原総一朗氏と山口那津男公明党代表の対談本『今こそ問う 公明党の覚悟』(毎日新聞出版、4月発行)でもサバティカル休暇が話題に上がりました。山口代表は実例として、航空会社が最長2年間休職できるサバティカル休暇を導入したことを紹介。「里見隆治議員らの意見を聞きながら、制度活用に努めていきたい」と述べています。その後、山口代表から私に、制度活用を進めていこうとの話がありました。「新しい資本主義」実行計画の閣議決定に先立つ1日、党政務調査会の会合で、政府が原案を示しました。私はその場で、サバティカル休暇の導入の重要性を訴えました。その結果、実行計画に反映されたのです。
サバティカル休暇については、転職の機会となるほか、自社の秘密情報を他社に知られる可能性があるなど課題もあります。企業と従業員双方にとってメリットのある制度となるよう努めていきます。