先日、元プロ野球選手の清原和博容疑者が、覚せい剤取締法違反(所持)容疑で逮捕されるという、衝撃的なニュースが列島を駆け巡りました。
かつて球界で一時代を築いたヒーローの逮捕報道に、ショックを受けた方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
名門・PL学園野球部の主力選手として春夏5回に渡り甲子園出場し、優勝2回、準優勝2回という大金字塔を打ち立てた清原容疑者。「甲子園は清原のためにあるのか」との名実況に象徴されるように、満員のスタンドを沸かせ続けた彼のまばゆいばかりの雄姿は、同じ1967年生まれであり、かつ、同じ関西の地で高校生活を送っていた私の目にも、鮮烈に焼き付いています。
それだけに、不世出の野球人の偉大な記憶と記録が、自らの愚かな行為によって汚されてしまったことが、大変悲しく、残念に感じています。
たった一度の過ちが、人間を大きく狂わせてしまう。これは著名人に限ったことではありません。今回の逮捕劇は、現代社会に巣食う薬物問題の深刻さを改めて浮き彫りにしています。
公明党では、大麻や覚せい剤に似た作用を引き起こす危険ドラッグの規制を目指し、党の薬物対策プロジェクトチームや、青年委員会を中心に対策を推進してきました。2014年11月には、危険ドラッグの規制を強化する改正薬事法(現・医薬品医療機器法)の成立に尽力し、薬物乱用の撲滅へ前進することができました。
私個人としても、かつて小学校のPTA会長を務めさせていただいていた時、地元警察署にご協力いただいて、PTA行事で学校校庭にブースを設けて薬物防止を啓発する展示をさせただいたこともあります。
人間の心も体も、人生さえも破壊する薬物乱用を、絶対に看過することはできない。この信念をもって、取り組んでいく決意です。