公明党愛知県本部(伊藤渉代表=衆院議員)は30日、認知症予防やがん対策への取り組みを調査するため、愛知県大府市の国立長寿医療研究センター、名古屋市千種区の愛知県がんセンター中央病院をそれぞれ視察した。伊藤代表、来夏の参院選愛知選挙区予定候補の里見りゅうじ党労働局次長と県議が参加した。
まず一行は、国立長寿医療研究センターを訪問。鳥羽研二総長らから最新の研究成果などについて説明を受けるとともに、最先端の医療機器を用いて認知症診断などを行う「もの忘れセンター」を視察。また、認知症先進医療開発センターなどを見て回った。
愛知県がんセンター中央病院では、今年7月に導入した、医師が患者から離れた位置で、立体映像を見ながら内視鏡手術を行う支援ロボット「ダヴィンチXi」を視察。担当医師らは、患者の負担軽減と質の高い医療の提供を可能にすると説明した。
その後、がん患者の再就職や復職などを支援する地域医療連携・相談支援センターも訪れ、関係者から説明を受けた。
視察後、伊藤氏は「国民の健康長寿の実現をめざし、両施設が進める認知症予防やがん対策の重要性を再認識した。必要な予算の安定的な確保に向け力を尽くしていく」と述べた。
里見氏は「両施設の最先端の取り組みを生かし、誰もが住み慣れた地域で安心して暮らせる社会をつくっていきたい」と語った。