洋上風力発電など脱炭素社会に向けた取組と課題について

洋上風力発電など脱炭素社会に向けた取組と課題について

本日、国際経済・外交調査会で質疑に立ちました。

国際経済・外交調査会で、洋上風力発電やゼロエミッション船など脱炭素社会に向けた取組と課題について参考人からの意見聴取と質疑。私も長崎県五島市の担当から離島振興の観点からも、浮体式洋上風力発電の重要性を伺ってきました。「浮体式」で日本が世界をリードできるよう更に後押しすべきです!

【テーマ】洋上風力発電など脱炭素社会に向けた取組と課題について。

その様子をYouTubeにアップしました。是非ご覧ください。

里見隆治君 公明党の里見隆治でございます。
 本日は、三人の参考人の先生方、本当にありがとうございます。
 まさに、脱炭素社会の実現という観点で、我が国にとって大変重要な論点となる洋上風力発電、またゼロエミッション船ということで、大変示唆に富むお話をいただき、感謝申し上げたいと思います。
 まず、佐藤参考人にお伺いをしたいと思います。
 戸田建設様始め、事業を進めていただいている五島市、私も実は党内の離島振興対策本部の事務局長で、様々な離島の対策を伺っておりますが、この離島においての洋上風力発電というのは、今までは離島、海に囲まれているということがデメリットであったところが、この洋上風力発電ということで逆にそれをメリットとして生かすことができるということで大変関心を持ち、また、地域を挙げて、島を挙げて取り組まれているということ、御担当からもつぶさにお聞きしております。
 特に戸田建設様が入られて、これまでも、病院とか橋梁とか、そういった公共インフラに取り組まれ、それを住民の皆さんと一緒にやってきたという観点を今回はこの洋上風力ということで熱意を持って取り組まれたということで、地域の皆様にも非常に溶け込んでやっておられること、様子を伺っております。
 そうした観点で、もちろんこれはグローバルに、また、国を挙げての国策としても進めなければなりませんけれども、こうした地域振興、地方創生という観点での重要性と、どのように受け止められているか。特に五島市におかれては、五島市民電力株式会社というものを設立されて地域電力としても活動されているといったこともありますので、こうしたことをどのように促していくか、こういった観点も含めて御教示いただければと思います。

参考人(佐藤郁君) お答えさせていただきます。
 まず、地域振興としての重要性という御質問でありますけれども、やはり離島も含め風が強く吹く場所というのは、昔から余り人間が住むには適した場所ではないということもありまして、なかなかへんぴな場所が多かったりとか、電線が来ていない場所が多いというのがあります。さらに、最近ですと、漁獲、温暖化で漁獲高が減っていたりとか、それから人口減少ですね、少子高齢化が進んだりというところで、地域の力は非常に落ちているというふうに感じております。
 ただ、今回、環境省さんの事業で五島市さんの方にお願いをして事業をやらさせていただいて、初め行ったときには飛行機の中で背広着ているのは私一人だったんですけれども、最近、背広を着ている人の方が多くなってきたんですね。ですから、やはり一つの事業が呼び水となって地域の方々の考え方が変わったりとか、そういう効果は少なからずあるのかなと。
 それ以上に、やはり、いわゆる固定資産税とか、それから風車を建てるために地元の企業の方に御協力いただいたりとか、漁師さんに船まで運んでもらったりとか、そういったことをやっているわけですけれども、相当なお金が、下世話な話で恐縮なんですが、相当なお金が地域に落ちます。やはりそれがきっかけとなって、地域として、さらに、その投資、落ちたお金をどう生かしていくか。そこに対して、我々は電気をつくらせていただいている、その地域にある意味迷惑を掛けて電気をつくらさせていただいているわけですので、そういうところにしっかりとお金が落ちるように、貴重な電気を使い、買っていくということが必要かなと。
 二点目のいわゆる市民電力ですけれども、これは、我々の、今、環境省さんの事業でつくってもう八年目になりますが、今日も運転していますけれども、その電気は全て五島市民電力さんにお買い上げいただいております、市民のために使いたいということで。
 ですから、やはり自分の家の前でつくった電気を自分たちで生かす、それをさらに、じきに五島市内では使い切れないぐらいの電気をつくることになりますので、それを外に売っていく。つまり、地産地消ではなくて地産外消ですね、ここまで持っていくことが地域振興、特に風力発電の役割ではないかなというふうに考えております。
 よろしくお願いします。

里見隆治君 どうもありがとうございました。
 続いて、真鍋社長、参考人にお伺いをしたいと思います。
 官民協議会について触れていただきました。様々な取組の中で、港湾インフラについては、これは一昨年、ちょうど小沼議員も私御一緒しましたけれども、国土交通委員会でも鹿島港にも委員会視察で拝見をしてまいりました。こうした点で官民が協力していくというのは大変重要なことだと思います。その一方で、いろいろな振り返り、これまでの経験を生かしていくということも重要で、私、あえてお聞きしたいと思いますけれども、先ほど真鍋参考人からのお話で、福島の経験を今後生かしていくということでありました。
 我々も、これは社会的な実験であり検証を踏まえてということですので、これは是非日本社会としても共有をして前に進まなければならないと考えておりますけれども、なかなかこれ、話せば長くなることだと思いますけれども、この福島の経験という点で我々として共有すべきこと、二、三、ポイントで挙げるとすればどのようなことか、教えていただきたいと思います。

参考人(真鍋寿史君) 御質問ありがとうございます。
 振り返りということで福島のことになるんですけれども、ちょっとなかなか契約の立場上申し上げにくいところもあるんですけれども、戸田建設さんの方で順調にいっていて、福島はなかなかというところの少し大きなポイントとしては、一つはやっぱり風車だと思っております。
 私の立場では余り申し上げにくいところはあるのでちょっと御容赦いただきたいんですけれども、端的に申しますと、福島の風車は実証機を用いております。佐藤様の方からも御説明ありましたが、二メガワット機、これは日立製作所さんの商用機でございまして、こちらは比較的順調に動いていると。残りの五メガワット機と七メガワット機というのは、商用機ではない実証機をあそこで、風車そのものの実証も行ったということで、その技術的な問題がやっぱりなかなか大きなハードルがあったということがあります。
 それは、我々実証に関わる者も含めてあの風車を選択したことをしっかりと振り返って、この実証ではどういった学びがあったのか、今後にどういったことを生かさないといけないのかというのはまさに第三者委員会の方でも議論されておりまして、一部公開で報告をさせていただく形になると思いますので、詳細の方の議論は経済産業省さんの方の委員会の方で議論をされることだと思うんですけれども、大きなポイントとしては、風車そのものの仕様が商用ベースではないものを海に設置をしたことはかなり大きなポイントだったかと思います。

里見隆治君 ありがとうございます。
 なかなか制約もあり、また今後第三者的観点から検証するべきところというお話ですので、また我々もそれをしっかりとウオッチをし、今後に社会として生かしていきたいと。本当に様々な御苦労をいただいていることよく分かりますので、それを皆さんと共有して前に向けていきたいと、そのように思っております。
 田中参考人におかれては、済みません、時間の関係で割愛させていただきます。
 以上で終わります。ありがとうございました。