楽しみながら認知症予防

先進的な機器や研究を視察 愛知・大府市で党県推進本部

公明党愛知県本部の地域包括ケアシステム推進本部(本部長=里見隆治参院議員)はこのほど、認知症施策の先進地である同県大府市を訪れ、市保健センターで認知機能トレーニング機器「コグニバイク」【※最下部メモ参照】を体験し、社会福祉法人「仁至会」が運営する「認知症介護研究・研修大府センター」で若年性認知症への取り組みを視察した。同市は2018年4月に全国初の認知症支援条例を施行するなど、先進的に認知症の研究・対策を進めている。同推進本部のメンバーである県議、市議が参加した。

「若年性」の受診遅れなど課題聞く

大府市保健センターでコグニバイクを体験する党県地域包括ケアシステム推進本部のメンバー

大府市には、認知症など高齢者が抱える病気について先進的な研究を行う、国立長寿医療研究センターがある。市は同センターと協力し、75歳以上の人へのタブレットを使った認知機能検査「プラチナ長寿健診」、「コグニサイズ」の普及など多くの介護予防事業を推進。日常生活のトラブルで賠償責任が発生したときに備える保険事業や、中学1年生全員が認知症サポーターになる取り組みも行っている。

一行は市保健センターを訪れ「コグニバイク」を体験した。コグニバイクは市民が好きなときに利用でき、毎日のように利用者がいる。「目標の点数を決め、ゲームをクリアする感覚で楽しめる」(70代男性)と好評だ。市健康増進課は「買い物など用事の帰りに立ち寄れるのが利点で、女性参加者が中心の介護予防教室に比べて男性の利用者が多い」と特長を話した。

コグニバイクを体験した神野久美子・東海市議は「じゃんけんなど簡単なことでも、ペダルをこぐのと同時にやると意外と難しい。普段やらないことをして脳が活性化していると感じた」と話した。一行は、大府市と一宮市のみで活用されているコグニバイクを他自治体に広げるための課題などについて意見交換した。

一方、認知症介護研究・研修大府センターでは、65歳未満で発症する若年性認知症の研究について話を聞いた。同センターは国が00年に開設。社会福祉法人「仁至会」が運営している。大府市のほか仙台市、東京都杉並区にもセンターがある。

大府センターは若年性認知症の研究のほか、国が都道府県への配置を進めている「若年性認知症支援コーディネーター」の育成などを行っている。加知輝彦センター長は若年性認知症の特徴として「本人が症状に気付いてから受診するまで3年以上かかる人が4割近くいる」など診断が遅れやすいことを説明。「若年性認知症が判明したときには、症状が進行してしまっている場合が多い。早めの受診を促す必要がある」と話していた。

視察後、同本部の犬飼明佳副本部長(県議)は「今後、認知症の人や家族と認知症サポーターをつなげニーズに合わせた支援をする『チームオレンジ』づくりなど、認知症施策を進めていく。大府市の取り組みを参考にしたい」と語っていた。

【メモ】コグニバイク

コグニバイク

コグニサイズ(しりとりや計算と運動を組み合わせた認知機能訓練)を気軽に実践してもらうため、国立長寿医療研究センターが開発したトレーニング機器。ペダルをこぎながらモニターに出てくるじゃんけんや計算をすることで脳の血流量を増やし、認知機能に良い影響を与える。大府市は2017年12月、市保健センター内に4台設置。市民であれば誰でも無料で利用登録ができる。

公明党ニュースより

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